航空整備士の仕事

航空機の安全を守る、航空整備士の仕事

飛行機などを始め、航空機の安全を守る仕事として知られているのが、航空整備士です。
航空機が飛び立つ前に、航空機の点検を行い、きちんと飛び立てる状態かどうか、整備不良を起こしていないかどうかなどを確認した上で、OKを出すことで、飛行が可能となります。
航空機の安全を守り、パイロットや顧客の安全を確保するためにも、飛び立つ前段階でしっかり整備を行うことが、航空整備士の仕事なのです。

そんな航空整備士の仕事ですが、その責任の強さから、国家資格の取得が必須となります。
各種航空機に関する整備の知識を始め、一つ一つのパーツの点検方法等、点検に関してのエキスパートとして、人々の安全を守るのが仕事です。

ルーティンのチェックが欠かせない

航空整備士の仕事は、日々ルーティンで、主に三種類の整備方法に分けて行われるものです。
飛び立つ前の航空機のチェックを行うライン整備のほか、定期的に本格的なメンテナンスを行うドッグ整備、更に、エンジンなどの心臓部分の整備を行うショップ整備などがあります。
いずれも非常に重要な整備で、限られた時間の中で、きちんと確認作業を行わないといけないため、有る程度の経験も重要となるでしょう。

航空整備士の資格取得の前には大抵の場合、他の資格を取得してから、徐々にステップアップしていくという方が少なくありません。
ヘリコプターなどの中小型機の整備を行う二等航空整備士から始まり、ジャンボ機を取り扱える一等航空整備士に至るまで、いくつか種類があり、それぞれ業務内容も異なるのです。
一つ一つを確実に取得していく事で、様々な知識を技術を身につけることに繋がり、結果として、着実にレベルアップすることが出来るでしょう。

様々な点検技術と経験、知識を学ぶ

点検の方法には様々な種類があります。
目視で確認する方法を始め、直接たたいて確認する方法や、X線、超音波などの機材を利用する方法まで、有りとあらゆる方法で点検を行って行くのです。
正しいタイミングで、正しい方法で行わないと、点検の意味がありませんので、こうした点検技術を身につけるためにも、航空会社などに就職して、整備を学んでいくことが大切になります。

妥協を許さず、強い責任感が重要な仕事

点検の際には、1つでも妥協をしてはいけません。
妥協をした部分が致命的なエラーを引き起こしており、結果として大事故に繋がるケースもあるのです。
きちんと確認さえすれば防げる事故、と言う物も多くありますので、顧客の安全を守る為にも、寸分の妥協も許されないと言えるでしょう。
一つ一つのエラーを見逃さないように、集中力が必要となるのも、この仕事の特徴です。