輸出や輸入のサポートを行う通関士
品物を国外に輸出する際や、海外からの品物を輸入する際等、品物のやり取りを国内外を通じて行う際には、税関で各種手続きが必要になります。
この手続きを代行する、輸出輸入のエキスパートが、通関士です。
通関士は、品物の名前や種類、量などを申告して、その品物を輸出輸入するために、必要な手続きを全て行って行きます。
許可を得て国内外に送られた、届けられた後は、その後品物を改めて顧客に引き渡し、仕事が完了です。
また、税関から許可が下りなかった品物をどうしても送りたい、手に入れたいなど、各種トラブルが起きた際にも、通関士が活躍します。
必要な手続きは何かを聞いたり、手続きを行っているにもかかわらず輸出輸入が行われない場合は、税関に不服申し立てを行うことも認められているのです。
貿易に関してのサポート人、専門家として重宝される、非常に頼もしい存在と言えるでしょう。
正しい通関の知識が必要
通関はそもそも、国内外において違法なもののやり取りを阻止する為、また、輸入をする際に必ず関税を取る為に必要とされているものです。
その為、通関で止められる際には、何らかの理由が有るという事も多く、そうした理由を一つ一つ確認して、対処をする事も、通関士の仕事になります。
例えば、国内での使用は認められているものの、国外での使用が認められていないというような商品もありますので、その点が税関で引っかかっていると言う事が多くあるでしょう。
一般の方には十分な説明が無いまま、ただダメとされる事も多く、納得が出来ずにトラブルに陥って居ると言うケースも多々あるのです。
そうしたトラブルをきちんと説明して、決められた事だからと丁寧に説明することで、一般の方も納得して、事態を抑めることが出来るでしょう。
その点を踏まえて通関士は、通関手続きの代理や書類作成代行のみならず、各種ルールを確認し、世事にも敏感であることが必要です。
勉強をした段階では大丈夫だったことも、時代と共にNGとなることも多い為、日頃からニュースをチェックしておき、新しい知識をゲットすることが大切と言えるでしょう。
適切な書類作成能力、確認能力も必須
通関士は各種輸入輸出の際の手続き代理、書類作成代行、計算書類の審査など、基本的には手続きや書類上で仕事をする事が多いのが特徴です。
その為、手続き上でトラブルが起きないように、丁寧な事務作業、書類作成能力が求められるでしょう。
また、必要な情報を事前に顧客に聞いておくことも重要なポイントです。
品物も事前に確認をしておかないと、輸出輸入が禁止されているものを申請しかねませんので、きちんと確認する能力も必要になります。
